支援の輪拡大を確認

新聞労連の第8次宮古毎日労組支援総行動が3月31日、4月1日、沖縄の宮古島で行われた。労連本部をはじめ、北海道から沖縄までの各単組から約50名が参加。九州地連からは永井委員長、竹ノ内副委員長、本間中執、西日本労組の竹井晋治委員長、南日本労組の大川源太郎委員長、毎日労組西部支部の山田和広書記長、宮日労組の長友青志副書記長の計7名が行動を共にした。

 午後6時からの集会では、宮古毎日労組から現状が報告された。内容は▽またしても会社から契約社員組合員の2人に4月1日から6時間(現在8時間)勤務の不利益提案が示された▽3月24日に労働委員会の斡旋が行われたが、会社側の歩み寄りがなく、不調に終わった▽26日の団交では、会社側から8時間勤務が示されたが、男性には午前10時からの集金業務、もう1人の女性には午前7時からの試読紙配布業務というものだった▽これに対し組合は、「午前7時から」を「午前8時から」に要求したが、会社はこの2人の勤務を入れ替えると提案。31日に再度、団交を行うことになった――というものだった。

 参加者は支援や激励の挨拶を述べ、宮古毎日労組の仲間とともに午後8時からの団交場へ向かい、待機。約2時間の交渉で、「午前7時から」を「午前7時半」との回答を引き出した。対象者や労組としては、不本意ではあるが、契約できないと「雇い止め」となるので、やむなく契約更新した。

 団交後に再開した集会で、宮古毎日労組へ支援金や激励の赤旗が参加単組から渡された。今後も2人を孤立させないため、宮古毎日労組とともに、労連に結集、団結して支援していくことを誓った。

 翌4月1日は、宮古毎日新聞購買行動の後、午前10時から講演とシンポジウムが開かれた。

 講演は出版労連副委員長でMIC事務局長の高鶴淳二さんが「出版産業におけるワンマン一族経営争議の傾向と対策」と題して語った。

 出版産業は▽小規模、小資本、一族オーナー経営が圧倒的に多い▽経営難が多く、自転車操業的▽異常な組合嫌悪の一族経営争議が多い――と特徴を述べた。自身が関わった2回の解雇争議の経験から、毎晩のように酒を酌み交わし、泊まり込みで語り合い、支援の輪が広がった。争議になったら「いかに楽しくやるかだ」と、支援拡大や解決へのヒントが示された。ワンマン経営についても「身内に弱点がある」「取り巻き連中も、実は組合の正義を実感している。要求が合致すれば動く」「強気に見せているが、内心はビクビク(社会的包囲は必ず効いている――継続が力)」「地域住民は最大の味方」と傾向と対策を語った。

 その後のシンポジウムは、「少数組合の争議と上部団体の役割」をテーマに、シンポジストには講師の高鶴さんと宮古毎日労組の恩川順治委員長、山陽労組の藤井正人書記長、新聞労連の新崎盛吾委員長が、コーディネーターは宇佐見昭彦・新聞労連争議弾圧対策部長が務めた。

 まず、少数組合の現状として▽宮古毎日労組は発足時、約30人の従業員のほとんどが労組員だったが、会社の脱会工作などで減り、現在は7人しかいない。脱会者の中には組合のことを理解してくれている人もいる▽山陽労組は3人。かたや第2労組は340人いるが、会社の言いなりなので、社員は矛盾を山陽労組に訴える――と報告された。

 「上部団体の役割」については、宮古毎日労組員の「上部団体は勇気の源だ」との声が紹介された。高鶴さんは「逆に、上部団体は争議組合があったからこそ、学習し運動は広がった」と闘争の意義を語った。また、宮古毎日労組支援組織の「宮古守り隊」について、発起人である永井・九州地連委員長は、上部団体とは違う支援組織の大切さを語り、今後の組織拡大を誓った。

 最後に、宮古毎日労組の争議について、労働組合の存在意義が問われる闘いであること。労働委員会一つとっても、沖縄本島で行われ、交通費は多額になり、支援金は大変重要。そのためにも、ここで見聞きしたことを職場で伝え、支援の輪をさらに広げることを参加者全員で確認した。

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