2016MIC福岡総行動

憲法の正しい知識を
南野・九州大教授が講演


2月 27 日「2016MIC 福岡総行動」は、九州をはじめ全国各地から総勢 82 名が参加し、開催されました。
集合場所である須崎公園では、塚田新聞労連書記長、門馬福岡県労連副議長による連帯のあいさつを受け、降り出した雨のなか天 神の街をデモ行進しました。途中、雨が強くなったため地下街へ退避しましたが、2016春闘勝利のチラシを入れ込んだカイロを 街頭で配布し、市民の皆さんに「いのち、くらし、平和憲法を守ろう」と呼びかけました。
午後3時半より西日本新聞会館スカイホールにて決起集会を開催し、森下福岡MIC議長は「昨年戦後 70 年を迎え新聞やテレビ などで様々な報道がなされてきた。また、東日本大震災から5年が経つ。新聞・テレビでどのような報道がなされていくのか注目したい。報道機関の役割は、困っている人にどれだけ寄り添い、ためになることができるかと思っている。本日の講演を聞いて、今後 の仕事や報道内容などに活用してほしい」とあいさつしました。
新崎新聞労連委員長からは「デモに向けられる目線が以前と変わってきた感がある。沿道からの視線が温かくなった印象がある。なぜそうなったかと考えると今の市民の皆さんの危機感ではないだろうか。私たちメディアに関わる組合は、表現の自由を守る闘いが最大だと思っている。安倍政権になってから、特定秘密保護法施行や今まで自民党政権でも否定してきた集団的自衛権容認が閣議 決定で行われ、武器輸出三原則の緩和や安全保障法制の拡大があった。廃止を求める運動は続いているが、危機感はたいへん大きい。7月に参院選挙があるが、改憲を争点に選挙に臨んでくる以上、そこに対しては反対の姿勢を維持し市民に働きかけていかなければ ならない。メディアの仕事を通じて、労働組合としても連帯して活動していきたい」と述べられました。
南野森(みなみの・しげる)九州大学教授の講演は、「今考える。憲法とは何か――最近の憲法政治を中心に」と題し、第2次安 倍政権下の政治、憲法をめぐる状況を通じて、「憲法とは何か」「憲法についてどう考えてほしいか」を伝えました。
南野教授は「第2次安倍政権が憲法関連で最初に取り組んだのは、安保法制懇の再設置。狙いは集団的自衛権の解禁だった。直結 する9条改正には異論が根強いため、96 条の改正手続きそのものを改正すると主張した。憲法学者やメディアなどが危機感を持って強く反対し、結果的に13年7月の参院選の争点化は避けられた。しかし、法の 論理からすると集団的自衛権については解釈変更できないと考えている。権力の縛りを緩める方向に憲法解 釈をすることは、憲法の禁止規定が意味を成さなくな り規範性が失われるからだ。 また、内閣法制局の長官・ 参事官人事の伝統が戦後確立していたところに、13年8月に外務省出身である駐仏大使を内閣法制局長官にいきなり任命する『禁じ手』を出した。政治の論理ではなく、法の論理のみに 基づいた法制局の役割が果たせなくなることから、これまで長官は完全に役人の順送り人事が行われてきた。時の政権が立憲主義、憲法政治の王道を踏み外しそれが覆され、『足が震える恐ろしい話』と感じた。最終的に憲法を生かすも殺すも国民だと思う。私た ちが選んだ政治家が何をやっているか、次の選挙でどう評価していくか、憲法改正が発議された場合、最終的に決めるのは国民。国 民が憲法の正しい知識・考え方を持つことが大切で、共有しないと改正の話ができない。憲法を分かりやすくとの思いで、AKB48 の女の子に行った集中講義を基にした『憲法主義』という本を出版した。防衛設備の移転や臨時国会を召集しないなど状況はますま す悪くなっており、憲法の本来持つ力が落ちてきている。どんな政権であれ、憲法のルールに従うことが私たちの自由を守る砦であ る」と講演し、「最後の砦はメディアと国民であり、表現の自由を守るために頑張っていきましょう」と力強く訴えられました。
争議報告では、宮古毎日労組の洲鎌さん、砂川さんから近況が報告され「組合を結成して 10 年になるが、ずっと闘いの日々が続 いている。私たち2人はもともと社員だったが契約社員に変えられ、契約内容も記者職から集金や試読紙の配達など毎年変更され、 苦しい思いをしている。この状況を打破したく救済やパワハラ訴訟を起こしている。3月に契約更新があるが先日会社から内容が提 示され、中身は何も変わらなかった。団交でどれだけ変えられるか分からないが、これからも活動を見守っていただき、私たちを支 援してほしい。毎年3月31日の総行動では皆さんが応援してくれ感謝している。今年も開催するので宮古島に来てほしい」と支援 を求めました。
JAL不当解雇撤回争議団からは、「会社の不当労働行為の問題では、昨年の6月に東京高裁で会社を断罪するなど画期的な判決 だった。昨年2月に最高裁で棄却されたがその正当性が問われる闘いを継続しており、昨年 11 月にはILOからも勧告が出た。『労 働者の働く権利を守り、解雇自由な社会を許さない』『空の安全を守る基盤を崩すことを許さない』闘いを勝利するまで頑張るので 引き続き支援をお願いしたい」と呼びかけました。
最後にアピール文を全員で採択し、大迫福岡MIC副議長から「気持ちをひとつに頑張って闘い抜きましょう」と団結ガンバローで集会を締めくくりました。

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