熊本で九州書記集会

地震への備え学ぶ

集会に参加した書記=熊本城

九州地連書記集会が4月21、22日に熊本市であり、加盟7単組の書記8人が参加しました。地震から1年たった被災地の現状や、被災した熊本日日新聞書記局の被災状況、地震への備えなどを学びました。
被災した熊日労組書記局の慰労と書記間の情報交換を目的に企画されました。九地連の本間隆司中執は「いつも書記局を守っていだたく書記さんに熊本の経験を共有し、今後の対策に生かしてほしい」とあいさつしました。

読者のニーズ再確認

はじめに、震災発生当時、熊日の社会部デスクとして現場指揮をとった小多崇編集委員が、震災発生当時の様子や、取材した被災者の1年後の状況などを紹介。小多編集委員は「ひとくくりで『熊本は大変だ』と言ってしまうが、状況は千差万別。今は、行政の支援を受けて民間住宅に居住する『みなし仮設』への支援遅れが問題化している。支援現場のマンパワー不足も加わり、ますますきめ細やかな支援が必要になってくる」と指摘。また、「被災者が地域のために走り回って家族のことを顧みなくなり、家族の絆が厳しくなったという例もある。いつ自分に身に降りかかってもおかしくない問題。同じ九州のみなさんに息長く関心を持ってもらいたい」と呼びかけました。
新聞社自体が被災したことについては「紙齢を絶やさないことを念頭に社全体で必死に取り組んだ。本震のときは、西日本新聞に代行印刷も打診しながらの作業だった」と説明。一方、「地震で新聞に対する読者のニーズは大きいと再確認した。今後とも被災者に寄り添いながら、つながりを持ち続けて報道していきたい」と話しました。

書記局が散乱、対策進む

被災した熊日労組の岩﨑直美書記は、シュレッダーが倒れて、入り口の扉が開かなくなったり、書類が散乱したりした書記局の被災状況を写真で紹介。「被災当時は執行委員が取材などで忙しく、1週間は1人で片付けだけをしていた」と報告しました。岩﨑書記は、パソコンのハードディスクのバックアップを週1回とるようにしたことや、棚の上下がずれないように固定していること、床に耐震マットを敷いていることなど地震を受けて行った対策を紹介しました。参加者からは「熊本地震は夜間に発生したが、日中に起きた場合は逃げ道を確保しておく必要があると痛感した」などの感想が出されました。

被災の熊本城見学

2日目は、熊日文化生活部の飛松佐和子記者の案内で、地震で被災した熊本城を見学。被害を受けたやぐらや石垣の再建状況などを見て回りました=写真=。参加者たちは、歴史ある建造物があっけなく崩れた現場を目の当たりにし、20年かかると言われる再建の長い道のりに地震被害の大きさを実感していました。

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